(三重県 鈴鹿山脈)行ってはいけないパートⅢ「東海自然歩道」 道迷い→滑落→骨折→ヘリ搬送 108.ハライド

犬登山

2024年11月の情報です。

※風越峠→朝明渓谷へと続く「東海自然歩道」約1㎞の部分が崩壊しています。
『下り』は、特に危険です。ご注意ください。

「ハライド」ってどんな山?

標高908m、漢字で書くと『祓戸』です。
ビシッと整った美しい台形の山容は、まさに天空のステージ!
『ハライド』というロボットみたいな名前も気になりますね(;^ω^)

『朝明渓谷駐車場』より1時間30分ほどで登れますが、登山者は少ないです。
ぐるっと一周ではないものの、山頂からの眺望は良く『鈴鹿山脈』を見渡す景色が圧巻です。

『ハライド』前回の山行で「青岳」付近から撮影したもの
「ハライド」山頂の案内板

画像でも確認できる白い部分は砂岩帯です。
足元はザレザレで、花崗岩がゴロゴロしています。

ランチ休憩には、山頂から30秒ほど進んだ先にある平地のスペースがおススメです♬
周りが囲まれていて安心で、少し風も遮られる場所なので落ち着きます。

白くて明るい砂岩帯ビーチ♪
目の前に「御在所岳」「国見岳」を見上げながらのランチタイム♪

駐車場・トイレ・自動販売機

「朝明(あさけ)渓谷駐車場」に車を停めました。

駐車台数:約70台
料金:500円
24時間いつでも停められます

※入場後、管理人が料金徴収にまわって来ます。

広くて停めやすいよ♪

トイレの建物の前には「自動販売機」があります。
一見、男女兼用に見えますが、中は男女別に分かれています。

トイレ・自動販売機
女子トイレ内、洗面所

個室が2つあり、洋式と和式の水洗トイレです。
500円かかるけど、自動販売機もあるし、なんだか安心感の高い駐車場です(^-^)

個室は2つある
安心して使えるね♪

登山ルートの紹介

今回の山行は、5km 約4時間30分。
(休憩約1時間を含む)

朝明渓谷駐車場→ハライド→南コブ→風越峠→滑落地点までのルートをご紹介します。
(登山計画は、周回ルート)

「ハライド」までの道のり

料金徴収のお兄さんに登山口を聞いたら、丁寧に教えてくれました♪
駐車場から車道を上って行きます。

駐車場から出発するよ♪
川を渡って少し先に…

木の葉で陰になって見えづらい「ハライド登山口」の案内板。
ここを左折し、キレイな橋を渡って行きましょう。

キレイな橋がある「青い案内板」を左折
木の葉でちょっと見えずらいかも…

次の案内板には「ハライド・国見岳」と書いてあります。

キレイな橋を渡っていく
ここはいつもの「青い案内板」

良くわからないけど「炭焼きコース」方面へ進みます。

遊歩道を少し進むと…
とりあえず「炭焼きコース」へ

次の案内板には「ハライド」と書いてありました。

この三つ又は右へ
ここは「ハライド」方面へ

川沿いに登ってゆくと見えてくるコンクリート堤の横を2回通り過ぎます。

いつもの青い案内板から、左側の細い山道へ入っていきましょう。

ダム的な人工物を横目に進む
「ハライド登山口」案内板を左へ入る

中日スポーツ・朝明渓谷などと書かれた旗に沿って進みます。
何かのイベントの使い回しだとは思いますが、耐久性の高いカラフルサインは目立ってgood♪

歓迎ムードなのかしら?
荒れた森の中を進む

なんとなくわかる程度の心もとない登山道。
枝や岩が鬱蒼と折り重なり、妖怪が現れそうな森の中を進みます。

スタートから30分くらい登ると日差しが降り注ぎ、明るくなり始めました。
やっぱり青空が見えると元気が出るね♬

登山道は、なんとかわかる程度
青空が広がってきたワン♪

このコースは、多方面の眺望が楽しめるのが嬉しいポイント♪

そして地形のせいなのか、強風が吹き荒れることが多いようです。
この日も標高が上がるにつれて、どんどん強風になってきました。

今日は風が強いのよ…
「釈迦ヶ岳」方面 少々雲ありだね

標高670m。ここまで1km 40分。
手づくり案内板を発見し、ホッと一息♪

ホッ、案内板があった♬
標高670m地点 「ルート注意!」って書いてあるね

このルートは人が少なく、1日を通して出会った登山者は、1人だけでした。

20分ほど登って、標高790m。
ここまで1.5km 1時間。

珍しく東側の眺望が望める場所がありました。
キラキラ輝く名古屋の高層ビル群、その先にぽっかり浮かぶ「御嶽山」♬

今のところ登山者はゼロ
名古屋高層ビル群の向こうに「御嶽山」が見える♪

その先も変わらず荒れ気味の登山道を進みます。

急登だね…
でも先行きは明るいワン♪

パーッと眺望が開けてきました。
尾根に出ると景色は良いものの、遮るものがなくなり、風当たりが強まります。

ホラね♪尾根に出たみたいだよ
もうすぐ到着の予感がするんだワン…

少し登っていくと、砂岩帯に変わります。
白い砂と岩で眩しいくらい…

なんとなく南国ムード漂う♬
白砂のビーチが見えてきたら…

「ハライド」山頂の様子

標高908m「ハライド」山頂に到着です。
ここまで1.8km 1時間30分。

到着だ! でも風が強いんだワン…
「ハライド山頂」看板 1.8km 1時間30分

目の前にはドーンと「御在所岳」から続く山並みが広がります。
周りの山に比べて一段標高が低いので、鈴鹿山脈を内側から見渡すイメージですね(;^ω^)

ゴロゴロ岩の先は崖っぷちなので、強風の時は吹き飛ばされないように注意が必要です。

山頂の様子
記念に石を積んで行こう

ここは風の通り道。
エルモは『ムンクの叫び』のような顔になってしまいます。

少し場所を変えてもダメで、髪の毛ボサボサの証拠写真となりました。
まぁ、それもまた思い出です♬

「ハライド山頂」証拠写真 顔が乱れる~
どっちを向いても風が強くて…

とはいえ、全然落ち着けないので、先に進みましょう。
いつもの案内板を「南コブ」方面へ進みます。

場所を変えても、ミサイル顔になっちゃうワン…
「風越峠・南コブ」方面へ進みましょう

案内板から30秒ほどで、平地のスペースがありました。
ラッキー♬ 少し風も遮られる場所なので、ここでランチにしましょう♪

ふぅ…スゴイ風だったワン
おいおい!なんだココは…

キャンプ場??
人工的に整地されているように見えますが…天然なのでしょうか?
区画サイトにしか見えない…なんとも不思議な空間です。

平地の広いスペースが広がっている
景色もいいし、風も弱いぞ♪

ロケーションもよく、のんびりランチにオススメの場所です♪

風を避けられる岩陰を見付けて、20分ほど休憩しました。

いい場所見付けたね♪

「南コブ」までの道のり

「南コブ」を目指し、ゆっくり尾根を下って行きましょう。

少しの間、眺めの良い稜線歩き♪
今回のルートで、一番楽しい時間です。

寒いからロンパース着たよ♪
いい尾根なんだよね~
「釈迦ヶ岳」方面 雲がキレイだね♪

もしも、あなたが「ハライド」を目的地としているのならば、ピストンが正解です。

この先、どんどん道がわかりずらくなる上、ガレ場地質なので歩きづらくなってきます。
そして、特に『推しポイント』もありません。

「ハライド」だけならピストンが一番安全だよ
急な下り坂キター

長ーい急な下り坂。
落ち葉の下はザレザレで岩も隠れているので、足くじきに注意が必要です。

この先どんどん道はわかりずらくなるよ 黄色テープを探せ!
道はヒドイが、秋燃ゆる♬

崖っぷちを歩く場所に出てきました…が、難所というほどでもないレベル♪
…ですが、登山道を見失わないようにするのに必死です(;^ω^)

ここどーすんの…テープに沿ってガケ沿いに少し進み、森へ入る
今のところヤバかったね…

「釈迦ヶ岳」方面の山並が美しく見えるスリリングな尾根道を歩きながら
「あの辺にも行ってみたいなぁ…」と、次回の目標を考えます。

またまたガケ沿い 道が細いから気を付けて!
片側切れ落ちの登山道

しばらく進むと、再び森の中へと入って行きます。
こちらは日差しが降り注ぎ、紅葉もチラホラ♪とても明るい森です。

ただし、登山道がわかりずらい…ほぼ踏み跡が見当たらないのです。

黄色テープや…
ピンクテープをしっかりチェックしてね

いつもの案内板を発見してホッとひと安心(^-^)

「コブ尾根」に到着です。
ここまで2.4km 2時間10分。

良かった!道間違ってなかったみたいだワン
「コブ尾根」案内板

テープだけを頼りに、益々不明瞭となっていく登山道を進みます。

あそこに黄色テープ発見したワン!
再び妖怪の森になったね
大きな岩の横から下界を覗くと…

「もう少しのはずなんだけどなぁ」
通り過ぎてしまわないよう慎重に周辺をチェックしていると、大きな岩の横から今朝の出発地点が見えました。

ヒュッテかなぁ?出発地点が見えた 2.7km 2時間20分 
ザレザレの瘦せ尾根を進む

パラパラと舞い落ちるモミジの道を駆け抜けていくと…

黄色いモミジもすてきだね♪
モミジが降り積もる登山道を行く

いつもの看板ありました(^^)/

標高723m「南コブ」に到着です。
ここまで3.4km 2時間50分。

「南コブ」に到着!
「南コブ」の様子

南コブ「展望岩」を探してみよう

でも…特に何もなく…スルーしてもいいくらいの場所です。

事前リサーチでは『展望岩』があるということだったので、それを探してみましょう♪

シーン…特に何もなく、眺望もなし…
そーだ!「眺めのいい大岩」へ行ってみよう

これまた道が全然わからない…
案内板のようなものもなく、やっと見付けたピンクテープ。

その先にある丸い大岩を通り過ぎていくと、それらしきものが見えてきました。

「南コブ」表札から左奥へ進んで行くとピンクテープがある
丸い大岩を通り過ぎていく

崖っぷちに向かってボンボンと並ぶ大岩。
この一番先の平べったい岩が『展望岩』です。

ここかなぁ?パッと見ただけではわかりずらい
ここだね♪崖っぷちの平べったい岩が『展望岩』

こちらが「釈迦ヶ岳」の展望地と言われる場所。
畳一枚ほどの平らな岩の上から望む景色です♬

「南コブ展望岩」からの眺望 

写真では分かりにくいのですが、斜面よりせり出しているので、足を滑らせたら一巻の終わり!

強風時は、特に注意が必要です。

この岩の上に立つのは結構怖いよ

「風越峠」までは近いけど急坂

『展望岩』にも辿り着けてミッションクリア!と、いうことで、先に進みましょう。

ここから先も荒れたザレザレ登山道が予想されます。

「風越峠」に向かいます ロープあり
ザレザレの急な下り坂を行く
「風越峠」の案内板が見えたよ♪

東海自然歩道で「朝明渓谷」へ向かう道のり

標高541m「風越峠」に到着です。
ここまで4.2km 3時間30分。

その名の通り強風が吹き抜ける場所でしたが、本日初めて登山者に出会いました。
なんやかんやで20分ほどおしゃべりした後、最後の下りに出発です。

風が吹き抜けるよ「風越峠」
「朝明渓谷」まではたったの1km

「朝明渓谷」方面へ進みます。
『東海自然歩道』という案内板を見て、ここから先はハイキング♪と、油断。
それが甘かった…

木段らしきもの崩壊寸前…
100m先に再び案内板があった

時々現れる人工物を頼りに進んで行きます。

朝明渓谷の崩壊や土砂の流出を防ぐため、オランダ人土木技師ヨハネス・デ・レーケから伝授された技術により、花崗岩をひとつづつ積み上げたという特別な堰堤(えんてい)が点在しています。

なんだこれは?
キレイに造られた堰堤(えんてい) 1ヶ所目

ここまで来ると、登山道なんてまったく認識できません。
この『堰堤(えんてい)』を3ヶ所見付けながら、進んで行きましょう。

もはや登山道ではない!
スゴイ斜度 ほぼ直滑降なんだワン(T_T) 2カ所目

3ヶ所目の堰堤を通過した後、少し右側へ寄りながら進んでしまった為、ルートを外れてしまい、滑落事故となりました。

と、いうことで、今回の山行はここで終了となります<(_ _)>

3ヶ所目 最後の堰堤通過後、道迷い→滑落

滑落から救助まで

標高約500m。
車道まで20分といったところでまさかの滑落。

ルートを外れて下降していたところ、足を乗せていた花崗岩が割れ、20mほど転がり落ちました。

気が付いた時は、川沿いに倒れていました。
小さな滝と、遠くに橋が見える場所。
奇しくも、近くの木にはピンクテープが巻かれているのが目に入りました。

エルモは無事なのか?
急な斜面を下るため、エルモをおんぶした状態で滑落したのです。

通常おんぶ紐を使用する時は、自分のリュックを体の前に固定するのですが、その状態での下降が厳しく、リュックはあらかじめ着地点に向けて放り投げていました。

辺りを見渡すと、少し離れた場所にエルモがいます。
「何が起きたかわからない…」と、いった表情で固まっていました。

おんぶ紐からは脱出していたようですが、ケガが心配です。
「エルモ、おいで」と、呼ぶと駆け寄ってきました。
どこにもケガ無く、元気な様子。

どんな状態で、いつ脱出したのかも全く分かりませんが、とにかく無事でよかったです。
帰宅後1週間経ちましたが、後遺症などもないようです(^-^)

木に巻かれたピンクテープを見て「あ~、登山道に出たんだなぁ…」なんて、ちょっと安心しながら、自分のリュックとエルモのおんぶ紐を回収するため起き上がろうとすると…
「左ひざが痛いっ!」足をつけないくらい痛い!

ズルズル這いまわりながら荷物を回収するも、ほとんど人が通らないこのルート。
頭部からの出血もあったため、110番で救助を要請しました。

後からわかったことですが、左ひざ・左くるぶし・左手親指・右肋骨を骨折しており、右足打撲、右頭部裂傷など、ほぼほぼ全身にダメージがありました。

スマホの電波が入る場所だったので、運が良かったです。
警察より「絶対にその場を動かないでください」との指示。

エルモをぎゅっと抱きしめて、二人で救助を待ちました。
寒くて、心細くて…そんな時、エルモのぬくもりにどれだけ励まされたことかわかりません。

30分ほどで『四日市西警察署 山岳警備隊』により発見され、ヘリコプターを要請していただき、『三重県総合医療センター』へ搬送となりました。

「犬はヘリに乗れない」と、いうことで、山岳警備隊の人が連れて下山してくださいました。
エルモは『四日市西警察署』にて一時預りしていただき、夕方、夫が迎えに行きました。

登山道を外れながらも「行ける」と、確信はあったのですが、地質の読みが甘かった。
ボロボロと崩れやすい花崗岩。足を乗せた岩が割れることを想定していませんでした。

エルモの命を危険にさらし、「山をなめるな!」と、いう言葉を痛感し、反省しかない今回の件ですが、この記事が何か皆さまの参考になればと思いアップさせていただきます。

山岳警備隊の方が駆けつけてくれた時は、本当に嬉しかったです。
併せまして、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

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