2022年8月の情報です。
見どころ満載の福井県
夏休み中の8月「恐竜博物館」は家族連れでにぎわう中、車で5分ほどにある「越前大仏」は静寂の中にありました。
東京ドーム5つ分の広大な敷地に大仏の高さは17mと圧巻。なんと奈良の大仏より2mも高いのです!
そして、大仏殿の北側にそびえ立つ五重塔は、相輪までの高さが75m。
これまた京都の東寺(55m)を抜いて日本一の高さを誇ります。
こんなに魅力いっぱいの観光地が、ゴーストタウンのように静まり返っているのはどうしてなのでしょうか?
かつての賑わいを思わせる参道
大仏がある「清大寺」は、福井県勝山市にあり、日本最大の恐竜化石発掘現場があることで有名です。
国道157号線(通称:恐竜街道)に、「越前大仏」への標識があり、曲がって1分ほど。
駐車場は約400台の広いスペースがあり、料金は無料です。
それでは早速、参道を通って入口へと向かいましょう。
観光地で『売店の営業は、土日祝日だけ』という話はよく聞きますが、撮影したのは土曜日です。
みごとにシャッター商店街となっています。
しかし、不思議なことに道にはチリひとつ落ちておらず、清潔感が漂います。昨日まで営業していたかのように思われるほど、看板・のぼりにも古さは感じられません。
風鈴の音だけが涼しげに響き渡り、ミステリアスな雰囲気に包まれています。

入口近くには、かき氷の露店が1件だけありました。
頭上には、たくさんのカラフルなビニール傘が飾られており、集客にやる気が感じられます!
ここでは、大門をバックに映え写真が撮影できます。
この画像では、1組のファミリーが確認できますが、基本的に人が少ないので思う存分ゆっくりと写真を撮ることができますよ(^^)
拝観料はいくらですか?
『3,000円です』と、言われたらあなたはどうしますか?
1987年バブル絶頂期に開眼となった当時の拝観料は3,000円。プラス駐車場料金1,000円だったそうです。
その後、3,000円→2,500円→1,000円→800円と移り変わり、2007年より現在の「500円」となっています。
ちなみに高・中・小学生は300円です。

「清大寺」にいったい何があったのか?

1987年(昭和62年)5月、「関西のタクシー王」と呼ばれた相互タクシーの創業者である実業家:多田清氏が、「地元に恩返しがしたい」という想いから造ったもので、総工費は385億円!
しかし、多田氏は完成後わずか4年後の、1991年に病に倒れ86歳で亡くなりました。
当初は観光用のいわゆるテーマパークであり、正式な寺院ではありませんでしたが、2002年12月20日に臨済宗妙心寺派の寺院に所属することになったので、現在は正式な寺院となっています。
オープン当初から、拝観料が高額のため客足は伸悩んでいましたが、バブル崩壊後には法人税、固定資産税が滞納になり、その額は2014年までの18年間で約合計40億円となってしまいました。
滞納が始まったのは、多田氏が亡くなった5年後の1996年から。
勝山市は、なんとか回収しようと奮闘します。五重塔や複数の施設を差し押さえ、これまで合計9回の競売を行いましたが、落札されることはありませんでした。
「このまま競売を続けても税金の回収の見込みがない」として勝山市は差し押さえを解除し、2018年未納分の税金の債権を放棄しました。
そして、すべての施設は寄付され、現在は臨済宗妙心寺の所有となっています。
見応えあり!の素晴らしい建造物たち
さすがにお金がかかっているだけあって…と、言っていいかはわかりませんが…
どれもこれも手の込んだ造り込みとスケールの大きさ、多田氏の気迫が伝わってくるようです。
光背まで含めると28mあるという大仏様がいる大仏殿。でかーい!
大仏殿入口の右手にある「手水舎」の竜も迫力満点!今にも動き出しそうです。


大門・中門を通りやっと大仏殿へ到。敷地が広いから結構距離があるのです。大仏様、やっとお会いできましたね(^-^)
大仏殿内は無人。録音されたお経が流れているだけの静寂。高ーい天井に壁一面を埋め尽くす小仏様。撮影も制限されておらず、サービス満点!

後ろ側にも通路があり、ぐるっと一周できます。
大仏様は光背があるため後ろ姿は見られないのですが、菩薩像・羅漢像は、バッチリ見ることができました。後ろ姿ってちょっとかわいい♪と、親しみがわいてきます。


2階のテラスへ続く階段があったので、上がってみると、大仏様をより近くに感じることができました。

天井までずらっと埋め尽くす1,281体の小仏様。
近くで見ても、とてもキレイです。ホコリなんてまったく見当たらず…この小仏様を全部お掃除するのはとても大変だろうと思います。白いから汚れは目立つだろうに、一体どうやって???
順路に沿って進むと、中国の国宝を模した「九龍壁」。越前で有名な「九頭竜川」にちなんで造られたそうです。60年ほど経っているとは思えないほど色鮮やかで、迫力のある作品です。
周りにプラスチックの柵があるので、少し伝わりずらいかもしれません。

お次は、日本一の高さを誇る「五重塔」。
内部にはエレベーターがあって、4階まで行けるので楽々です♪

最上階からは、青い空と白い雲・緑の田んぼが広がる風景。
ゆったりと平和な時間が流れている街の様子に癒され、ずっと見ていたい眺めです。

まとめ
「ワンちゃんは入場できますか?」お決まりの質問、ダメもとで聞いてみました。
券売所の女性「大きさはどのくらいですか?」
自分「柴犬くらいです」
券売所の女性「小さい犬でカゴやバッグに入れてもらえるようなら問題ないです。柴犬くらいですと、吠えない犬で、周りの人に迷惑をかけなければ大丈夫です」とのこと。
…つまり、まぁだいたいOKということですね(^^)大仏殿にも入っていいのかなぁ(;^ω^)
この時代、ドッグランでも作れば集客にもつながりそうな気がします。
そして、壮大なスケールと手の込んだ造りは、外国人にも好まれると思います。
カラフルな傘などの装飾を見ても、立て直しに奮闘されている気配はヒシヒシと感じられます。
価値ある場所なので、ぜひ色々工夫して頑張っていただきたいです!
臨済宗妙心寺派 大師山 清大寺
福井県勝山市片瀬50字1-1
tel:0779-87-3300



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